プラスないん!

暇を持て余していた理系大学院生から社畜になったないんのブログ

『青くて痛くて脆い』感想。

人に借りてた本を読み終わりました。

ちなみに5月に借りました。

我ながら遅すぎて笑えます。

 

今回は借りた本『青くて痛くて脆い』の感想を書いてみたいと思います。

読書感想文は苦手です。

ネタバレ注意。

 

住野よる先生

『君の膵臓をたべたい』、通称『キミスイ』で有名です。

私が知ったのも映画でやっていたからです。

読書家ではないので。

 

どうでもいいですが『キミスイ』って吸い物みたいでなんか嫌です。

 

最初に『君の膵臓をたべたい』を読みました。

若い女性が好きそうだなという感想でした。

まあ自分も年齢だけなら若い部類ですが。

 

恋愛小説は若干苦手です。

恋愛小説といっていいのかわかりませんが。

 

『君の膵臓をたべたい』の主人公たちは高校生です。

私は灰色の高校生活を送っていました。

そういうことです。

 

貸してもらったときは正直乗り気じゃありませんでした。

 

が、途中から一気に読んでしまいました。

 

 

主人公のテーマ

主人公は大学4年生で就活が終わったところです。

大学4年生ならまだ共感できます。

私もちょうど同じタイミングなので。

 

物語は主人公視点で書かれています。

この主人公の人生のテーマが大きく関わってきます。

 

それは「人に近づきすぎない」ことです。

 

昨今、主人公がこの考えを持っていることが少なくない気がします。

そういう時代なんでしょうか。

 

そして私もそういうところがあります。

近づき方がわからないだけですが。

まあ全く同じではないです。

 

けど勝手に同類だと思ってしまいました。

 

ここであらすじ。

彼は1年のときに『秋好』という痛い人に出会います。

そしてその人に感化されて「モアイ」という秘密結社を結成します。

まあサークルの縮小版ですね。

 

そして3年後、「モアイ」は爆発的に拡大しました。

しかし主人公はそこにいません。

「モアイ」は初期の理想とはかけ離れた存在になっていたのです。

 

そんな彼が、「モアイ」に反逆する物語です。

ここまではあらすじなのでセーフのはず。

 

その先に何があるのか。

「人に近づきすぎない」ということはどういうことか。

確かに傷つくのは嫌ですね。

 

しかし、人とかかわらないということは縁を結べないということです。

すると良縁も悪縁も結べない。

結局、何も得ないかわりに良縁も結べないのです。

 

そんな人の行き着く先は「孤独」。

 

最近はこんな考えを主人公が持っていても、最強の能力があり、尊敬され、理解者が集まる。

そんなハッピーなエンドは確かに温まります。

 

しかし、私は同じように孤独になり、バットエンドを一度はたどってほしい。

私はそう願ってしまうのです。

 

この作品はそのあたりを書いてくれていました。

 

主人公は青すぎるのでは?

私が大学4年生のときは、こんなに青臭い考えはもっていなかったです。

と思いたい。

 

もしかしたら1年でもないと思います。

 

誰かにとって悪いことは良いことである。

その逆もしかり。

 

正義とは人の数だけ有り、正義の押しつけは正しくない。

 

まあこれは色んな人の受け売りなんですけど。

そんなことはとっくに知っていたと思いますね。

なので主人公が青すぎるのにちょっとひっかかりました。

 

まとめ

まあひどい記事だと思います。

まともな感想を書いてないですからね。

 

私個人としては『君の膵臓をたべたい』よりも好きです。

 

ただこの作者さん、伏線がわかりやすいというか、ずるいというか。

今回も明らかに後付みたいなのがあって、これはずるいと思いました。

 

あとは1巻完結なんで、登場人物の掘り下げが少ないなぁという印象を持ちました。

 

まあともかく。

途中からの展開が面白いのでぜひ読んでみてほしいです。

 


青くて痛くて脆い (角川書店単行本)